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販売促進とパッケージデザイン事例『ARを使って、開発者のこだわりを伝えるアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『ARを使って、開発者のこだわりを伝えるアイディア』

商品名:カフェオーレ
会社名:江崎グリコ株式会社
キャンペーンURL:http://www.cafeore.jp/hitoyurumi-ar/

江崎グリコ株式会社は、「スマホでとび出す ひとゆるみキャンペーン」を行っています。専用のARアプリを利用したキャンペーンで、アプリの利用期間は2016年12月27日までとなっています。

アプリを起動した後、スマートフォンのカメラを商品パッケージにかざすと、動物たちが飛び出して、楽器を演奏してくれる楽しいキャンペーンです。

商品のパッケージの種類によって、登場する動物や楽器は変わります。さら、異なる種類のパッケージを同時に読み込むことで、キツネ(バイオリン)、ウサギ(フルート)、クマ(ホルン)、リス&サル(マリンバ&シンバル)、最大4種類の演奏が重なって、オーケストラさながらの音色を楽しむことができます。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

商品のブランドイメージを高めている

江崎グリコのカフェオーレは、コーヒー豆の種類やグレードを厳選し、ドリップは自社で行うなど、製法にとことんこだわっています。安価ではありますが、実は「本格コーヒーをご家庭で飲んでいただきたい」という想いが込められた商品なのです。

ARアプリで動物たちが演奏する楽曲は、ヨハン・パッヘルベル作曲の『カノン』。格調高い曲調は、「本格コーヒー」のイメージにぴったり。ブランドイメージを高めることにつながるのではないでしょうか?

「みんなで楽しく飲む」シーンを盛り上げてくれる

江崎グリコのサイトには、「こんなときにはカフェオーレ(http://www.cafeore.jp/info/comic/)」というコーナーがあります。そのページを見ると、家族、親子、恋人同士といった複数人でカフェオーレを飲んで、楽しい時間を共有してほしいと、メーカーが考えていることが分かります。

誰かと一緒にカフェオーレを飲んでいるとき、ARを使った面白いアプリで遊べば、おしゃべりにも花が咲きそうです。パッケージが、「カフェオーレをみんなで楽しく飲む」というシーンを盛り上げる役割を果たしているのです。

「オーケストラ」によって、「複数買い」「リピート買い」が期待できる

動物たちのオーケストラを完成させるには、「カフェオーレ」「カフェオーレ ほんのりBitter」「カフェオーレ Creamy」「カフェオーレ カフェマロン」の4種類を買う必要があります。ユーザーは、普段、飲んだことのないカフェオーレを飲んで、「おいしいから、また今度買ってみようかな」と考えることもあるでしょう。つまり、リピート購入や購入点数の増加につながる販売促進のアイディアと言えます。

今回のキャンペーンのまとめ

2016年夏に「ポケモンGO」がヒットしたこともあり、注目度が高くなっている「AR」。今回のキャンペーンは、時流を上手く取り入れていると感じます。また商品パッケージは、スペースが限られており、たくさんの情報が印刷できないという難点がありました。今回のパッケージデザインは、開発者のこだわりや思いを、ARを使って表現することに成功しているといえるでしょう。

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