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販売促進とパッケージデザイン事例『定番商品のマンネリ化を防ぎ、消費者に新鮮な印象を与えるアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『定番商品のマンネリ化を防ぎ、消費者に新鮮な印象を与えるアイディア』

商品名:ポッキーミディ
会社名:江崎グリコ株式会社
キャンペーンURL:http://cp.pocky.jp/midi-happy/

江崎グリコ株式会社は、2016年12月14日~2017年5月31日まで「ゆるっとハッピーキャンペーン!」を行っています。ポッキーミディと、イラストレーター・カナヘイさんのキャラクター「ピスケ&うさぎ」のコラボキャンペーンです。

キャンペーンに当たって、パッケージは特別仕様のものに一新。ポッキーミディ「ショコラ」には、「ピスケ」が印刷され、「ストロベリーフロマージュ」には、「うさぎ」が印刷されており、2つのパッケージを組み合わせると、1枚の絵柄が完成する趣向も凝らされています。

またモバイルサイトで、商品パッケージの内側に記載されたシリアルナンバーを入力すれば、「オリジナルムービー」の鑑賞や「オリジナル待ち受け画像」のダウンロードが可能です。ムービーは、スマートフォン2台をくっつけて再生すると、ふたつの画面がひとつになったように見える「シンクムービー」となっており、家族や友だちと一緒に楽しむことができます。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

定番商品に「新鮮さ」を加えている

ポッキーは、1966年発売という歴史の長いお菓子。多くの人が「定番商品」として認めていることでしょう。ただ、昔からある定番商品のデメリットとして、目新しさがないために、消費者の購入の選択肢に入りづらくなってしまうことがあげられます。

そこで、全く新しいパッケージを打ち出せば、消費者に今までとは違う新鮮な印象を与えることが可能になるのです。

カナヘイさんは、若年層に人気のイラストレーターで、オリジナルのLINEスタンプやグッズも多数発売されています。新パッケージのポッキーミディが発売された2016年12月には、東京・池袋にて特別展「カナヘイのゆるっとタウン」も開催されており、話題性も抜群。Twitterでは、カナヘイファンやかわいいもの好きの女子が、ポッキーミディの写真をアップロードして、楽しそうにツイートしていました。

さらに、こういったツイートは、ソーシャルメディア上で拡散され、キャンペーン情報の拡散や商品の認知拡大にもつながることでしょう。

商品の「中身」「コンセプト」を伝えることに成功している

パッケージは、商品の中身について伝える役割があります。ポッキーミディは、やわらかくふわふわしたチョコレートが特徴的な商品。カナヘイイラストのふんわりとして優しい世界観は、商品の「触感」をも伝えることに成功しています。

また、ポッキーのスローガンは、”Share happiness! Pocky ~分かち合うって、いいね!~”です。公式サイト(http://www.pocky.jp/about/happiness.html)には、「人と人との間にポッキーがあることで、会話のきっかけになる、ちょっと関係がよくなる、気持ちがつながる、お互いにしあわせな気分になれる。それがポッキーの望むこと」と記されています。今回のかわいらしいパッケージは、人と人との会話のきっかけになる役割も果たしているといえるでしょう。

今回のキャンペーンのまとめ

パッケージをマイナーチェンジすることによって、マンネリ化を防ぐことができる上に、商品の中身やコンセプトをより伝えやすくすることが可能になります。ぜひ、みなさんの商品でもパッケージ印刷を使ったキャンペーンをお考えになってみてはいかがでしょうか?

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