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販売促進とパッケージデザイン事例『商品の新しい使い方を提案しリピート買いを促すパッケージのアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『商品の新しい使い方を提案しリピート買いを促すパッケージのアイディア』

商品名:ファンタ
会社名:日本コカ・コーラ株式会社
キャンペーンURL:http://www.fanta.jp/

2017年4月17日より、コカ・コーラシステムは、「ファンタ グレープ」「ファンタ オレンジ」「ファンタ レモン+C」のボトルデザインを、「みんなのキャラボトル」として期間限定で発売しました。

「みんなのキャラボトル」には、パッケージの表面に「#生粋のリーダー」「#雑学王」「#いじられのプロ」など、ハッシュタグ付きで、ユニークなキャラネームが記されています。
500mlペットボトルは60種類、1.5Lペットボトルは40種類もの豊富なデザインが用意されているので、自分に、そして友達にピッタリのキャラネームを探すことが可能です。

TVCMでは、ティーンに人気の菅田将暉さんが登場。大学のキャンパスで、「みんなのキャラボトル」を話題に友達と盛り上がるというストーリーです。なお、同様の内容で、菅田さん主演の映画『帝一の國』とのコラボCMも展開。ユーザーに限定ペットボトルの発売を知らせると同時に、使い方を提案しています。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

「自己紹介」の道具として使ってもらうことで、商品のリピート買いを促進する

ペットボトルデザインの種類が非常に豊富で、遊び心満載。そして、そのデザインを元に、「友達と盛り上がることができる」のが、本商品の最大の特徴といえるでしょう。

また、発売が「4月」という、新生活において、自分や友達のキャラクターが徐々に分かりつつある時期であることもポイントです。新しい友達に対して「俺は、『#イケメンの無駄遣い』だから」と言って、その場の笑いをとることも可能ですし、「〇〇さんは、『#何か持ってる』よね」「いや、私は実は『#キレキレ腹筋自慢』なんだよ」とペットボトルを使って自己紹介をし、お互いを理解し合うのに使うこともできます。

遊び心満載のキャラネームの中から、より自分や友だちに一致するものを求めて、何度でも買いに行きたくなることは間違いありません。

ペットボトルの容量別にデザインを変えることで、新規顧客の獲得が期待できる

500mlペットボトルが「#ボケ担当」「#我らのエース」「#ボクらのおかん」など、グループにおける個人的な特徴を表す一方で、1.5Lペットボトルは「#パリピ軍団」「#オタ同盟」「#試験勉強対策本部」など、グループそのものの特徴を表しています。

大勢で集まるとき、シチュエーションに合った1.5Lペットボトルを買えば、大盛り上がりできそうです。ウケ狙いや、友達との話題を求めて、普段は買わない1.5Lを購入するユーザーも少なくないのではないでしょうか。

商品を使った「自撮り」をSNSに載せてもらうことで、キャンペーンの周知徹底を図ることができる

「友達と盛り上がる」要素は、まだ他にもあります。ペットボトルには、キャラネームと同時に、マスク、吹き出し、サングラスなどのイラストが施されています。例えば、「吹き出し」を顔の横に当てることにより、スマートフォンで自撮りする際のアイテムとしても使用が可能なのです。

キャラネームには「#」(ハッシュタグ)がつけられており、SNSにも載せたくなるデザイン。ユーザーがSNSに載せられた写真を見て、ペットボトルを買いに行くという相乗効果を期待することもできるでしょう。

今回のキャンペーンのまとめ

本商品のプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000001735.html)には、「『ファンタ』は、弾けるような楽しさとおいしさで、ティーンの毎日を応援いたします」とあり、メインターゲットがティーンであることが分かります。今回のキャンペーンは、「キャラ付け」「自撮り」「SNS」という、いかにもティーンが行いたくなるような商品の使い方を提案し、友達との楽しい一時を過ごしてもらう役割を果たしているといえるでしょう。

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